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リフォーム廃材の処分ガイド|分別で処分費を下げる手順と、解体・ゴミ・美装 実測10万円の現場

最終更新: 2026-08-17|DIY大家ナビ編集部

結論:リフォーム廃材の処分費は「何を混ぜないか」でほぼ決まります。処分単価が最も高いのはプラスターボード(石膏ボード)で、ここに他のゴミを混ぜると「高い単価 × 大量」になり、処分費が一気に跳ね上がります。逆に、①ボードには何も混ぜない、②木材は分けてほぼ無料で処分する、③鉄・銅・アルミはスクラップとして売却する、という3つを守るだけで、同じ量の廃材でも支払う金額が変わります。

この記事で言う「廃材」は、解体・張り替えで出る石膏ボード、木材、畳、古いクロスやCF、サッシ・給湯器などの金属類、そして残置物のことです。分別は「後で分ける」より「出した瞬間に分ける」ほうが圧倒的に早く、袋も現場も散らかりません。

この記事でわかること:①処分費が決まる仕組み(単価×量)と分別の優先順位、②品目別の出し方一覧、③産業廃棄物としての扱いと持ち込み・回収の選び方、④実録物件で解体・ゴミ・美装が実測10万円だった位置づけ、⑤処分にいくらまでかけてよいかを6万円=1,000円換算則で決める考え方。

まず定義:リフォーム廃材は「家庭ごみ」とは限らない

住まいの片付けで出るゴミは家庭ごみとして自治体が回収しますが、建物の解体・改修工事にともなって出た廃材は、一般的に産業廃棄物(がれき類・木くず・廃プラスチック類・金属くず など)として扱われます。産業廃棄物の収集運搬・処分は許可を受けた業者が行う仕組みで、自治体の家庭ごみとしては受け付けてもらえない場合があります。

ただし、DIYで少量ずつ出た廃材をどこまで家庭ごみとして扱えるかは、自治体によって運用が分かれます。持ち込む前に、必ず自治体の廃棄物担当窓口か処理施設に「何を・どれくらい・どの工事で出したか」を伝えて確認してください。ここを飛ばすと、施設で受け取ってもらえず現場に持ち帰る、という一番もったいない結果になります。

分別の優先順位:ボードに何も混ぜない

運営者が長屋・築古戸建ての現場で徹底しているのが「プラスターボードには何も混ぜない」というルールです。理由は単純で、処分単価が最も高いのがボードだからです。ボード用の袋や山に木片やビニールが混ざると、その山ごと「混在ゴミ」として高い単価で計量される、というのが現場で起きることです。

逆に、木材はほぼ無料で処分できるルートがあり、鉄・銅・アルミはスクラップとして売却できます。つまり、分別は「費用を減らす作業」であると同時に「収入を作る作業」でもあります。

品目別の出し方一覧

品目扱い現場でのポイント
プラスターボード(石膏ボード)処分費が最も高いボード専用の山・袋を作り、何も混ぜない。割ってかさを減らすと運搬回数が減る
木材(間柱・下地・造作材)ほぼ無料で処分できる木だけに分ける。釘が残っていても木くずとして扱えるかは受入先に確認
鉄・銅・アルミ(サッシ・配管・給湯器など)売却できるスクラップ業者へ。銅線・アルミサッシは単価が高め。処分費の一部をカバーできる
本物の畳かどうかで変わる本物の畳でなければ、解体して普通ゴミにできる場合がある(自治体ルールを要確認)
クロス・CF・ビニール類廃プラスチック類ボードの山に絶対に入れない。剥がしたそばから別袋へ
土壁のガラ・コンクリート片がれき類土のう袋に小分けする。1袋を重くしすぎると運べない・積めない
残置物(家具・家電)品目ごとに別ルート家電リサイクル対象(エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビ)は別扱い。まとめて業者に頼むほうが早い場合も
畳撤去・床解体で出た木材を種類ごとに分別している現場(廃材の分別処分)
運営者の現場写真:畳撤去・床解体で出た木材の分別。出したその場で山を分けておくと、後の運搬と計量が楽になる
🔧 運営者のイチ推し

分別は「土のう袋」と「釘が刺さらない軍手」から。道具がないと分別は続きません

分別を続けられるかどうかは、根性ではなく道具で決まります。私が現場で必ず用意しているのは土のう袋(ガラ・小片を品目ごとに小分けする)と釘が刺さらない軍手(耐突刺タイプ)です。廃材には必ず釘やビスが残っていて、普通の軍手だと手を止めるたびに危ないので、結局まとめて放り込むことになります。あわせて防塵マスクと保護メガネも用意してください。

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持ち込み・回収の選び方(3つのルート)

  1. 自分で施設・スクラップ業者へ持ち込む:軽トラックがあれば運搬費がかからず、金属は売却分がそのまま手元に残ります。受入品目・受入時間・事業系かどうかの区分を事前に確認します。
  2. 許可業者に回収してもらう:量が多い、車がない、時間がない場合はこちら。見積りは「一式」ではなく、品目ごと・袋数や重量ごとの単価で出してもらうと比較できます。
  3. 解体・工事の見積りに含めてもらう:業者に工事を頼むなら、処分費込みで出してもらうのが手間なしです。このとき見積書で「壁一枚・床一枚あたりの原価」を把握しておくと、次の現場で自分でやる/頼むの判断がしやすくなります。

DIYと外注は排他ではありません。運営者の現場でも、分別と小分けは自分でやり、運搬・処分だけ業者に出す、という組み合わせをよく使います。分別済みで渡せるほど、見積りの単価は整理しやすくなります。

実測の位置づけ:165万円長屋は「解体・ゴミ・美装」で10万円

金額感の物差しとして、当サイトで全明細を公開している165万円長屋→倉庫+事務所の実録では、解体・ゴミ処分・美装(清掃)をまとめて実測100,000円でした。工事費の合計は1,958,800円(明細19項目)なので、その中で処分まわりが占めた割合はおよそ5%です。

これは「1階土間コン・2階全室やり替え」という、かなり手を入れた長屋1棟での実測値です。物件の広さ・階数・残置物の量・地域の処分単価で変わるため、そのまま当てはめる数字ではありませんが、1棟丸ごと触っても処分まわりは工事費の1割に届かないこともある、という感覚は持っておくと見積りを読むときに役立ちます。逆に、見積りの処分費が工事費に対して不自然に大きい場合は、内訳(何を混在ゴミとして計上しているか)を聞いてみる価値があります。

処分にいくらまでかけるか(6万円=1,000円換算則)

処分費は、家賃を上げる工事ではありません。だからこそ上限を先に決めておくと判断が早くなります。運営者の物差しは6万円=1,000円換算則(修繕原価6万円=家賃1,000円アップ相当・5年回収を内包)です。処分費そのものは家賃に直結しないため、換算則で計算した「その部屋にかけてよい総額」の中に処分費も含めて考え、はみ出しそうなら分別を増やして自分で運ぶ、というのが実務的な順番になります。試算は換算則ツールでできます。買付前の段階なら、利回り逆算シミュレーターで辻本式14.5%ルール(表面利回り14.5%以上・投資回収7年以内を購入検討ラインとする実務基準)に届くかを確認してから、処分費まで含めた予算を組んでください。

⚠ 廃材の処分は法令に関わります。産業廃棄物の収集運搬・処分は許可を受けた業者が行うもので、無許可業者への依頼や不法投棄は行わないでください(依頼した側が問われる場合もあります)。また、2006年より前に建てられた建物では、屋根材・外壁材・内装材に石綿(アスベスト)を含む建材が使われている可能性があり、解体・改修の前に事前調査が必要とされています。該当しそうな建材がある場合は、自分で壊さず専門業者・自治体にご相談ください。作業時は防塵マスク・保護メガネ・耐突刺手袋を必ず着用してください。
→ 自分の物件に合う修繕は? 30秒診断へ

この記事のまとめ(大家の判断ブロック)

結論
処分費は「単価×量」。最も単価が高いプラスターボードに何も混ぜないことが最優先。木は分けてほぼ無料、金属は売却して処分費に充てる。
DIYでできる範囲
出した瞬間の分別、土のう袋への小分け、軽トラックでの持ち込み、金属のスクラップ売却。分別済みで渡せば外注の見積りも整理しやすい。
専門家に頼む範囲
産業廃棄物の収集運搬・処分(許可業者)、石綿(アスベスト)含有が疑われる建材の調査・除去、量が多い場合の一括回収。
費用の目安
実録物件(165万円長屋)は解体・ゴミ・美装で実測100,000円(工事費合計1,958,800円のうち約5%)。物件規模・残置物量・地域単価で変わります。
家賃・利回りへの影響
処分費は家賃を上げない支出。6万円=1,000円換算則で決めた予算枠の中に含めて管理し、はみ出しそうなら分別と自己運搬で圧縮する。

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よくある質問

Q. リフォームで出た廃材は家庭ごみとして出せますか?
建物の解体・改修工事にともなって出た廃材は、一般的に産業廃棄物(がれき類・木くず・廃プラスチック類・金属くず など)として扱われ、自治体の家庭ごみでは受け付けてもらえない場合があります。DIYで少量ずつ出た廃材の扱いは自治体によって運用が分かれるため、持ち込む前に自治体の廃棄物担当窓口か処理施設へ、品目と量、どの工事で出たものかを伝えて確認してください。
Q. 廃材の処分費を下げるには何から手を付ければいいですか?
まず「プラスターボードに何も混ぜない」ことです。処分単価が最も高いのがボードで、そこに木片やビニールが混ざると混在ゴミとして高い単価で計量され、費用が跳ね上がります。次に木材を分けること(ほぼ無料で処分できるルートがあります)、鉄・銅・アルミをスクラップとして売却することです。分別は後からまとめてやるより、解体で出したその場で山を分けるほうが早く確実です。