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【実録】165万円の長屋を倉庫+事務所に再生|総投資381万円・表面利回り20.78%の全記録

最終更新: 2026-07-07|運営者: 辻本貴行(この物件の買主・工事の実施者本人)

これは私(運営者)が実際に大阪で購入・再生・賃貸した物件の記録です。売買契約・リフォーム費用明細・家賃はすべて実測値。「築古長屋を住宅に戻す」のではなく「倉庫+事務所」に用途を変えて貸すという発想で、コストの大半を占める水回り設備を作らずに再生しました。

物件購入 165万円 + リフォーム 195.9万円 + 諸費用 20.2万円 = 総投資 381.1万円
家賃 66,000円/月(税込・事業用)= 年間 79.2万円 → 表面利回り 20.78%・回収 4.8年

※辻本式14.5%ルール(表面14.5%以上・回収7年以内)を大きく上回る結果ですが、後述のとおり用途と需給を選んだ特殊解であり、すべての物件で再現できる数字ではありません。

戦略:「商品として完成しているもの」を作らない

築古再生でコストが跳ね上がるのは、ユニットバス・キッチン・建具といった「商品として完成しているもの」です。材料は安くても、完成品は高い。そこで発想を逆にしました。

💡 それらを全て無くす → 住宅ではなく「倉庫+事務所」として貸す。住宅より安く作れて、貸事務所・倉庫の相場は住宅系より高い。これがこの物件のコンセプトです。

需要と供給の考え方はシンプルで、「魚がそれほど多くなくても、釣り人が少ない場所で釣る」。1階シャッター付きの倉庫+2階事務所という商品は、探している事業者がいるのに供給がほとんどありません。

Before → After(外観)

購入時の築古長屋の外観。古い門扉と格子
📷 購入時(165万円)
再生後の外観。門扉を撤去しシャッターを設置
📷 再生後:門まわりを撤去しシャッター設置(15万円)

Before → After(内部)

工事前。内装を解体し構造の柱と梁があらわになった状態
📷 工事前:内装を解体して構造だけに(解体・ゴミ処分・美装 10万円)
完成した1階。土間コンクリートとOSBボード仕上げの壁・階段
📷 完成1階:土間コン(22万円)+壁・天井OSBボード仕上げ。軽バンがそのまま入る倉庫に
工事前の2階。古い和室と襖
📷 工事前の2階(和室)
完成した2階事務所。杉板の床とグレーのアクセント壁
📷 完成2階:床は杉板(7.7万円)+アクセント壁の事務所
完成した1階倉庫に軽自動車を駐車した様子
📷 車庫としても使える1階
完成したトイレ。シンプルな洋式便器と手洗い
📷 水回りはトイレ(5万円)+手洗い(3万円)だけ。風呂・キッチンは作らない

リフォーム費用の実測明細(合計195.9万円)

項目実費項目実費
シャッター150,000円壁下地 15-4027,000円
電気・設備工事400,000円壁・天井 OSBボード50枚110,000円
土間整地・メッシュ・伸縮目地・コンクリート220,000円間仕切り下地 27-40 30本15,000円
1階壁下地・表補修50,000円2階床 杉板77,000円
補強梁 210-105 3本54,000円扉1セット30,000円
12mm壁 OSBボード仕上げ40枚88,000円解体・ゴミ・美装100,000円
階段100,000円トイレ50,000円
壁下地9,800円手洗い30,000円
2階天井やり替え 下地30,000円大工手間400,000円
壁下地 105-2718,000円合計1,958,800円
💡 明細を見ると、いちばん高いのは「大工手間40万円」と「電気・設備40万円」。材料はOSBボード90枚で約20万円と安い。つまり「完成品を買わず、材料+手間で作る」構成が総額を圧縮しています。仕上げをOSBの現し(あらわし)にしたことで、クロス・塗装の工程ごと省略しているのもポイントです。

取得費用と利回り(すべて実測)

項目金額
不動産購入1,650,000円
リフォーム費用1,958,800円
登記費用(免許税含む)111,500円
仲介手数料90,750円
総投資額3,811,050円
家賃(事業用・税込)66,000円/月=792,000円/年
表面利回り20.78%(回収4.8年)

出口の考え方(オーナーチェンジ試算)

入居者が付いた状態の物件は「家賃収入が完成した商品」としても売れます。仮に表面利回り10%の収益物件として売る場合、年間792,000円÷10%=売却想定792万円。総投資381万円との差は約411万円の資産増加という試算になります。

※売却想定価格は利回りからの逆算値であり、実際の売買価格・査定額を示すものではありません。

🔧 運営者の実務メモ(辻本)

この物件が私の「安く作って、高く貸す」の型です。ポイントは3つ。①用途を住宅に固定しない——ユニットバスとキッチンを作らないだけでリフォーム費は劇的に下がる。②需給が崩れた市場を選ぶ——シャッター付き倉庫+事務所を探す事業者は常にいるのに、供給はほぼ無い。③数字はすべて辻本式14.5%ルール(表面14.5%以上・回収7年以内)から逆算して決める。この物件は20.78%なので余裕を持ってラインを超えました。同じ考え方は6万円=1,000円換算則(修繕原価6万円=家賃1,000円相当)と合わせて、他の記事でも解説しています。

この物件で使った主な建材

楽天でOSB合板を見る(この物件の壁・天井仕上げ材) AmazonでOSB合板を見る

※電気・設備工事は有資格者の領域です。この物件でも電気・設備は業者施工(40万円)。DIYで無理に触ると後から高くつきます。

→ 解体費を安くした方法(分別のやり方)はこちら → 自分の物件に合う修繕は? 30秒診断へ

よくある質問

Q. なぜ住宅ではなく倉庫+事務所にしたのですか?
住宅に戻すとユニットバス・キッチン・建具など「完成品」の設備費で費用が膨らむためです。倉庫+事務所ならそれらが不要で、リフォーム費を大きく抑えられ、かつ事業用の賃料相場は住宅系より高くなる場合があります。
Q. この利回りは誰でも再現できますか?
再現を保証するものではありません。前面道路・間口・近隣の倉庫需要など条件が揃った物件を、価格交渉のうえで購入した結果です。考え方(完成品を作らない・需給の崩れた用途を選ぶ・利回りから逆算する)は他の物件にも応用できます。
Q. 事業用で貸すと何が違いますか?
家賃に消費税がかかる(この物件は6万円+税)、原状回復や契約条件の考え方が住宅と異なる、といった違いがあります。契約は宅建業者・専門家に確認のうえ進めてください。