クッションフロアは6畳で何メートル?|幅182cmの数量計算と、向きで2m変わる発注
結論:CFの必要な長さは「畳数」では決まりません。幅182cmのロールをどちら向きに取るかで決まります。同じ6畳(江戸間・約2.61m×3.52m)でも、長辺に沿って取れば約7.5m、短辺に沿って取れば約5.5m。向きを変えるだけで約2mの差が出ます。
まず押さえる前提:CFの「幅」は182cm
クッションフロア(CF)は塩化ビニル製のシート床材で、ロール(巻物)で売られています。住宅用の定番は幅182cm。ほかに幅91cm(ハーフサイズ)があり、トイレ・洗面所・廊下のような細い場所に向きます。長さは10cm単位または1m単位の切り売りが一般的です。
つまりCFの数量は「面積(㎡)」ではなく「必要な長さ(m)」で発注します。ここが壁紙やフロアタイルと考え方が違う点で、面積から逆算すると足りなくなります。
計算式は1行で終わります
列数 = (ロールに直交する辺の長さ ÷ 1.82)を切り上げ
発注長さ = 列数 ×(ロールに沿う辺の長さ + 余裕10cm)
「切り上げ」が重要です。1.43列は買えないので2列になり、半端な2列目が丸ごとコストになります。だから「どの辺を182cmで割るか」=向きの選択が、そのまま金額に効いてきます。
6畳(江戸間・約2.61m×3.52m)で実際に計算する
| 取り方 | 列数の計算 | 1本の長さ | 発注長さ |
|---|---|---|---|
| 長辺(3.52m)に沿って取る | 2.61 ÷ 1.82 = 1.43 → 2列 | 3.52 + 0.1 = 3.62m | 約7.3m(切り売りで7.5m) |
| 短辺(2.61m)に沿って取る | 3.52 ÷ 1.82 = 1.93 → 2列 | 2.61 + 0.1 = 2.71m | 約5.5m |
どちらも2列ですが、1本の長さが違うため約1.8mの差。CF1mあたりの材料費は製品によりますが、この差は数千円+余り材の処分手間に相当します。6畳の材料費が1〜2万円程度(CFとフロアタイルの比較参照・一般的な目安)であることを考えると、割合としては小さくありません。
畳数は地域で変わるので、必ず実測する
「6畳」と書かれていても、1畳の寸法は地域・団地仕様で違います。畳数から逆算した数字は発注の根拠にしないのが原則です。
| 呼び方 | 1畳の寸法(目安) | 6畳の寸法(目安) | 短辺に沿って取る場合 |
|---|---|---|---|
| 団地間 | 約170×85cm | 約2.55m×3.40m | 2列 × 2.65m = 約5.3m |
| 江戸間(関東間) | 約176×88cm | 約2.61m×3.52m | 2列 × 2.71m = 約5.5m |
| 中京間 | 約182×91cm | 約2.73m×3.64m | 2列 × 2.83m = 約5.7m |
| 京間(本間) | 約191×95.5cm | 約2.87m×3.82m | 2列 × 2.97m = 約6.0m |
※寸法は一般的に使われている目安値です。実際の部屋は壁の仕上げ・敷き方で変わるため、現地の実測値を優先してください。
数量を出す4ステップ
-
1. 部屋の2辺を実測する(畳数から計算しない)
巻尺またはレーザー距離計で、最も長くなる位置の内法(うちのり)を測ります。築古の部屋は直角が出ていないことが多く、入口側と奥側で2〜3cm違うのが普通です。大きい方の数値を採用します。クローゼットの内側・押入れの下・床下点検口の回りも貼るなら、その分を忘れずに足します。
-
2. ロールを「どちら向きに取るか」を決める
短い辺に沿って取る方が安く上がることが多いですが、安さだけでは決めません。判断は3つ。①継ぎ目を窓からの光と平行にする(直交すると影で継ぎ目が目立ちます)②継ぎ目を人の動線(出入口〜部屋の中心)に置かない③水がかかる位置に継ぎ目を置かない。水回りで継ぎ目が水下に来るなら、2m高くても向きを変える判断になります。
-
3. 列数を切り上げ、1本の長さに余裕10cmを足す
計算式のとおり列数を切り上げます。1本あたりの余裕は前後で各5cm・合計10cmが目安。壁際は壁に数cm立ち上げて折り、地ベラを当てて切ると隙間のない納まりになるため、ギリギリの長さで発注すると詰みます。
-
4. 柄がある製品は「柄合わせ」の分を足す
木目調・タイル調で2列以上になる場合、隣の列と柄を合わせる必要があります。製品ページの「リピート(柄の繰り返し寸法)」を確認し、2列目以降に1リピート分を加算します。無地・石目のランダム柄なら加算は不要です。柄合わせを忘れるのが、CF発注でいちばん多い不足原因です。
場所別:幅182cmと91cmの使い分け
| 場所 | おすすめ幅 | 数量の考え方 |
|---|---|---|
| 6畳・8畳の居室 | 182cm | 短辺に沿って2列が基本。継ぎ目の位置を先に決める |
| 廊下(幅78〜91cm) | 91cm | 継ぎ目ゼロで通せる。長さ=廊下の長さ+10cm |
| トイレ | 91cm(幅が足りれば) | 便器回りは型紙で取る。面積より型取りの手間が主役 |
| 洗面・脱衣所 | 182cm | 1枚で納まる寸法なら継ぎ目なしを優先(水が入らない) |
| キッチン | 182cm | 吊り戸下・冷蔵庫置き場まで実測する |
見積書の数量が妥当かを検算する
業者見積りで「床CF貼り ◯◯㎡」や「◯m」と出てきたとき、この計算式があれば検算できます。部屋の短辺を182cmで割った列数×(長辺+余裕)と大きくズレていれば、その理由を聞けます。理由は多くの場合まっとうなもの(柄合わせ、下地合板の張り替えが含まれている、既存撤去と処分費が入っている)ですが、「聞ける状態」になっていることが相見積りの精度を上げます。
浮いた材料費は、6万円=1,000円換算則(修繕原価6万円=家賃1,000円アップ相当)で考えると位置づけが見えます。CFの数量取りで数千円を削るのは家賃に直結する額ではありませんが、同じ考え方を部屋数・棟数に掛けると効いてくるタイプのコストです。利回りの基準としては辻本式14.5%ルール(表面利回り14.5%以上・投資回収7年以内を購入検討ライン)を使っています。
🔧 運営者の実務メモ(辻本)
CFは特に定番の銘柄を決めていません。安いもので十分です。長屋再生の定番仕様も「2階は全室洋室化・床はCF・壁はクロス仕上げ」で、グレードを上げるより数量と納まりを外さないことに手間を使います。採寸はレーザー距離計を使っています。壁紙の数量拾い・間取り図・カーテン採寸にもそのまま使えて、1人で測れるのが大きい。あと原則として既に綺麗な部分は触らない。6畳のうち半分が無傷なら、全面張り替えが本当に必要かを先に考えます。
DIYで圧縮できるもの/業者に出す範囲
CFの数量計算と張り替え自体は、道具をそろえれば大家自身でできる範囲です。一方で、下地に手が必要なケースは別です。
採寸と施工の道具
楽天でレーザー距離計を見る Amazonでレーザー距離計を見る 楽天でクッションフロアを見る Amazonでクッションフロアを見る 楽天で地ベラを見る Amazonで地ベラを見る 楽天でCF用両面テープを見る AmazonでCF用両面テープを見る → 自分の物件に合う修繕は? 30秒診断へ価格・在庫は販売ページでご確認ください。商品は本文の基準(幅182cm・切り売り・柄のリピート表記あり)に合うものを編集部が選定する前提で掲載しています。
あわせて読みたい
よくある質問
- Q. 6畳に必要なクッションフロアは何メートルですか?
- 幅182cmのロールを短辺に沿って取る場合、江戸間6畳(約2.61m×3.52m)なら2列×2.71m=約5.5mが目安です。長辺に沿って取ると2列×3.62m=約7.3mになります。ただし1畳の寸法は地域で違い(団地間・江戸間・中京間・京間)、築古の部屋は直角も出ていないため、必ず現地を実測した数値で計算してください。
- Q. クッションフロアの幅は何センチですか?
- 住宅用の定番は幅182cmです。ほかに幅91cm(ハーフサイズ)があり、幅78〜91cm程度の廊下やトイレなら継ぎ目なしで1枚で通せます。長さは10cm単位・1m単位の切り売りが一般的です。
- Q. 「畳数÷㎡」で面積から計算してはいけないのですか?
- 面積で発注すると足りなくなります。CFはロールの幅182cmが固定で、半端な幅も1列分として買うことになるためです。例えば短辺2.61mの部屋は182cm+79cmの2列が必要で、使わない103cm分も代金に含まれます。計算は「列数(切り上げ)×1本の長さ」で行ってください。
- Q. 余裕はどれくらい足せばよいですか?
- 1本あたり前後で各5cm・合計10cmが目安です。壁際は壁に数cm立ち上げて折り、地ベラを当てて切る納まりにするため、ピッタリの長さでは足りません。木目調・タイル調で2列以上になる場合は、製品の柄リピート寸法を2列目以降に加算してください。
- Q. 余ったCFは捨ててよいですか?
- 補修用に取っておくことをおすすめします。CFは傷んだ箇所だけの部分補修がしづらい素材ですが、同じロットの残りがあれば家具跡や焦げの部分的な張り替えが可能になります。退去が重なる賃貸では、この残り材が役に立ちます。